狂うまで夢日記

人間不適格

うつ病になったらどうする?大学は?休学もあり?

 

※あくまでも個人の体験談であり、全ての人に当てはまるとは限りません。

 

いつものブログはバリ身内ネタなんですけど、今回は不特定多数にも向けて書いて行こうと思います。

というのも、周りよりもネットの方が、同じ境遇の人間が多いだろうと思ったので、ここら辺からがうつ病の始まりか?と思った辺りから簡単にですが時系列で説明していきます。その前に個人の所感、

 

  うつ病なったら、休め!!!

                 以下蛇足

 

大学3年

  • 2018年4月 キャッチボール後に原因不明の腰痛を発症 ベッドから起き上がれず暫く寝たきりに
  • 2018年8月 放置してた腰痛に椎間板ヘルニアと名前が付く 腰痛は悪化し、外出が極端に減る 思い返せばこの頃から希死念慮の感じがあった
  • 2018年10月 研究室に配属される ぼちぼち面倒なタスクを頼まれる 家に帰りたく無い、遠くに行きたい等と頻繁に思うようになり、集中力は著しく低下した
  • 2018年12月 うつ病と診断 卒論研究を中断し、早めの冬休みを取得、実家に帰る
  • 2019年2月 半分近く単位を落とし後期終了 ヤバみを感じ、一人暮らしと大学生活の両立が困難そうだなあと漠然と思い、休学も視野に入れる物の、同級生に遅れを取る事に対して、何とも言えない不安を感じ、大学に行く決意をする

 

大学4年生

  • 2019年4月 周りの就活を横目に通院 椎間板ヘルニアも追い打ちをかけるようが悪化
  • 2019年6月 さして病状も良くならず、大学がターム制だったので前期の半分を残し実家に帰る 10月まで療養し爆太り
  • 2019年12月 うつ病患者に取って言葉通りの「冬」到来 日照時間の不足、進まない(厳密には進めようという努力をする努力をしているのだが、何とも家から出れない為に進まない)研究や卒業後の進路の未定からくる、漠然とした不安が、ここら辺でピークを迎える
  • 2020年2月 卒業に必要な単位、一講義分を落とし(3年の後期終了時点で残り三講義分だったので病状と相談しながらスローペースで取っていた)途方に暮れる

 

こんなとこでしょうか。まあ厳密には高校2年生の時から、あまり高校に行かず、精神科に連れてかれた事もあったんで、そういう気はあったのかもしれません。

今回、ひょっとしたら他の一般うつ病大学生と比べて「ココが良かった為に救われたのでは無いだろうか」と思った部分を紹介します。

 

①実家との関係

これは本当にデカイ部分で、両親に泣きついた時に「しんどいなあ」だとか「まま、焦らんでもええやろ」と言って貰えたのは大きかったです。やっぱりこっちには育てて貰ったという負い目(?)があるので、やっぱり早く自立して、恩返しをしたいなあと思ってたんですけど、この言葉には救われました。実際、実家に帰った時に「何を腑抜けた事を言ってるんだ」とか「○○君は社会人なんだから、お前よりよっぽど大変なんだぞ」とか言われたら相当来てたと思います。両親とあまり仲が良くないという人は、主治医や、その他の信頼できる親族、友達等を頼ってみても良いのかもしれません。

 

②仕送りの額

そんなに沢山では無かったのですが、新しい服を買わないだとか、漫画やCDやゲームを買わないだとか、食費を切り詰める等すれば暮らしていける額を貰っていたので、奨学金やバイトについて頭を悩ませる事が無かったのは幸いです。(ただ、これらの倹約は、ひいてはQOLの低下に繋がり良くない事だと思うので積極的に勧められる訳ではありません)(うつ病患者に大金を与えれば鬱が治ると言うのは、あながち間違って無いと思っていて、何故なら雨の日の外出はタクシーでごまかせますし、外出を嫌うのならば宅配ピザやアマゾンで全てを揃える事が出来る為)

 

③大学での交友関係

顔を出しても疎まれないサークルに2つ所属してたので、「うへ〜、しんど〜〜」ってなり過ぎてない時には顔を出して活力をチャージするようにしてました。健やかなる人々を見た後には、自己嫌悪だとかに陥る事も多々ありましたが、外に出ないでベッドでジッとしている方が、まだ不健康だと考えていたので、下宿している間はかなり積極的に行動しました。

 

この三点には本当に恵まれていました。ただジッとしとけば時間が過ぎていく中で、実家に帰ったり、サークルに顔を出したりで、社会との関わりを持っている気になれるのです。例えば、お友達に家に来て貰って、少しお話するだけでも構いません。そういう、リハビリめいた行為はとても大事だと思います。(勿論、キツイ時に無理してまでする事では無い)

人付き合いの閉塞感や金銭の不足とかから、うつ病になってしまう人も、また多いと思うんですけど、その人達にあまり有効なアドバイスは出来ないかもしれません。(恐らく自分の原因はヘルニアなので)まあ、それは別の人のブログや記事を読んで貰うとして、自分から言えるせめてもの事は、うつ病はいつかは治る病気だから辛抱強く薬を飲み続けるしかないのではないだろうか、って事ですかねえ。

 

肝心の休学について。自分は休学に関して否定的でした。折角浪人せずに大学に転がり込めたんだからストレートに卒業したい、生涯賃金を一年分無駄にしたくない、と考えていました。まあ個人で出来る範囲は、精々勉強を頑張るだとか、単位をどうこうして貰うとかであって、職場の待遇をどうこうして貰うというのは、ほぼ不可能な訳であります。故に、自分の力を35%程度しか出せない状態で無理矢理に大学を乗り切ったとしても、結局その先にある就職、院進に対するエネルギーを貯める事は出来ていません。結果、事態を悪化させる事もある訳なので、思いきって休んで、しっかり休養を取って、本調子に戻す事が大事だと思います。結局自分は、無理して大学行った結果、ストレートに卒業出来ずに、早くて来年の秋卒業になったので、やっぱり休息が大事です。急速に取りましょう。

 

しかし、休学というのは大抵、前期か後期の始まるタイミングで復学する事が多いので、タイムリミットを定められているようで、却って憂鬱になってしまう事もあると思います。実際に6月から10月まで休養を取った時は、夏休みが終わるのが物凄く怖かったです。多分これは悪手でした。いつまで休むか深く考えずに、心身を休めた方が良かったと思います。

自分の場合は、うつ病がシンドイ、限界だ〜と思った時に「とにかく大卒というステータスを得よう」というのを念頭に置いたので、就活や院進に余り目を向けずに、というかほぼ諦めて、単位の取得を目指しました。それでも結局、単位を取るのは半年に4つとかがやっとで、やはり本調子じゃない時に無理に活動するのは、本当に難しい事だと思います。

うつ病になった時点で、ある程度の割り切りが必要になってくると思います。例えば「○○は自分にとって大事な事だから時間をかけてでも、ゆっくり成し遂げよう」とか「本当は☓☓も大事な事だけど、絶対に欲しい物では無いから一回諦めよう」とか。少なくとも、今の自分は、これまで付き合って来た見知った自分ではありません。無理は効かないし、直ぐにガタが来るしで、自分が情けなくなってしまいます。無能で愚図で、生産性が無くてと自己嫌悪に陥ってしまいますが、それもこれも病気のせいです。マジで病気のせいです。マジで。「鼻水が止まらなくて、夜寝付けないなあ」とか「咳がずっと出るから喉が痛くなって来たなあ」とかと同じレベルの物事に過ぎません。ポカリ飲んで寝れば風邪が治るように、薬飲んで、休養を取れば、それはひょっとしたら物凄くゆっくりかもしれませんけど、良くなって行きます。割り切って、遠ざけてしまった事は、寛解してから考えればいいんです。就職とか、大卒とか、そういうのは後で。

まずは本当に休養が大切です。原因から体を遠ざけて、ゆっくり休みましょう。休んで休んで、休み倒して、そこからノンビリとバランス取ってやっていきましょう。

 

あとはもう、身内向けです。自分の体験に基づいた、こんな感じですよ談。

 

そもそもの目安、ですよね。何を持ってうつ病なんだろう。怠けとは違うのかなあという部分。元々自分はかなり面倒くさがりで怠惰な人間だったんですが、それでも、自分がうつ病になって変わった部分をいくつか。

① お風呂が面倒になった

本当に面倒になるんですよね。自分は毎日お湯を張って、のんびり浸かるぐらいにお風呂が好きだったんですけど、気付いたら一週間に一度、シャワーを浴びれたら上々という具合になっていました。今でも4日に1回ぐらいしか浴びれてません。別に服を脱いで、お湯を捻ったらそう面倒な事では無いんですけど、何故だかお風呂を嫌ってしまいます。

② 部屋が汚くなる

これも言って仕舞えばお風呂が面倒になるのと一緒で、これまで出来てた事が出来なくなってしまうんです。ゴミ袋を出す事が出来なくなる。洗濯が間に合わなくなって、何回もタオルを使い回してしまうとかです。

うつ病ってマイナス思考になったり、動けなくなるって事がフォーカスされがちですが、結局は「これまで出来てた事が、出来なくなる」と言うのが大きい部分で、この出来なくなるというのは、紛れも無くうつ病の前兆です。深く考えずに病院に行きましょう。所詮、初診なんて5000円程度です。うつ病じゃ無かったら安心。うつ病だったら早目に解って良かった。良い事づくめじゃないですか。

③ 朝早く起きるようになる

例えば夜明け前とかに起きてしまって、その後寝付けないとかいうのも典型的な症状だそうです。自律神経がバグってるから?忘れたけどそんなんだったはず。一日の始まりがそこまで迫っている事に対する恐怖ってヤバくて、また自分だけが取り残されるような気がして、たまらなく怖くなってしまいます。因みに自殺は朝方が多いってどっかで読みました。

 

さっきは風邪に例えて、薬を飲めば治るって言いましたけど、うつ病って病気の中では癌に近いと思います。何もしなかったらドンドン進んで行きます。時には薬も効かないで、副作用に苦しめられる事もあります。それに、気付いた時には手遅れになる事も多くありません。重度うつ病の患者の7人に1人?(8人に1人だったかも、探したけどデータが無かった)は自殺で生涯を終えるらしく、これって結構な割合じゃないですか? 7人に1人、すなわち14%。パワプロの練習だったら確実に怪我する確率です。そうなる前に、早目に手を打ちましょう。あと、7人に1人ってのは免罪符では無いですよ。この割合で人が死んでるなら、自分も死んで構わんだろうとか、絶対に思わないでください。

 

この段落はうつ病患者じゃない人へのお願いというか、心の片隅に留めて置いて欲しい話なのですが、「死にたい」というのは「死にたいぐらいに辛いんだ」「死にたいけど死ねなくて生き地獄なんだ」という意味も含まれている事が多いので、どうか話を聞いてあげてください。自分に「死にたい」と言ってきた意味の重みを受け止めて欲しいなと思います。話を聞いてアドバイス(なんなら相槌だけでも構いません)をするだけでも、当人にとってはありがたいんです。心の片隅で良いので。そういう時が来た時には、タイミング良く思い出してください。

 

自分は、うつ病だと言うのを大々的に公言して、なんなら盾のように使ってる事もありましたが、それもこれも、周りの人達が大変だねえと言ってくれるお陰です。変な目で見ずに、いざという時には手を差し伸べてくれるお陰です。ほんまに皆さんおーきに。全ての人を愛していますなんて大袈裟な事は言えないけど、いつも通りに接してくれるのは、頑張ろうという気にさせてくれるのです。

もし自分がうつ病だと解った時、うつ病の事は、言いたい人にだけ言えば良いと思います。言いたくない人、言えば心配をかけてしまうなという人には言わないで良いと思います。でも、自分の変わりようを心配してくれている人には伝えましょう。自分の変化を気にかけてくれて、声を掛けてくれる人は貴重ですし、何より味方です。その人に心配を掛けてしまうなんて考えずに喋りましょう。(そもそも、心配してくれてる人に伝えない事が、そらなる心配を呼ぶので) あと、周りは思ったよりも自分を見ていませんよ。こんだけ言ってる自分ですら、病気の事を知らない人が多くいます。周りの目に怯え過ぎて見動きが取れなくなるのは、ちょっと勿体無い事です。

この言いたい人&心配してくれた人に言う理論に基づき、自分は両親と妹、大学の人達には言ってますが、弟や祖母をはじめとする親族達、高校の人達には言ってません。あくまでも目安ですけど、参考までに。

 

まだまだ自分は治療中で、これからどうなるか解りません。一生付き合っていくのかもしれないし、すぐに治ってしまうのかもしれない。はたまた治ったと思ったら再燃するかもしれない。何もわかりませんが、一個ずつ丁寧に、目の前の事をこなして行けば、いつか道は開けます。(多分)

ゆっくり焦らずのんびりと、これもまた良い経験だなあ、なんて無理矢理思い込んで、生きていきましょう。精神障がい者は手帳を貰えるんです。それは言わば、身体障がい者と同じだけのハンディキャップを背負ってると、国が認定しているという事です。自分を障がい者だと卑下する事は無くとも、社会はそういう風に扱ってくれるという事を覚えていても損は無いかもしれません。

あと、何かあったら相談してみてください。自分で良かったら相談に乗りますので気後れせずに連絡を取ってくれたらと思います。

 

どーんと行きましょう。人生万事塞翁が馬なので。(塞翁は人望があった訳なんですけども)